上達する語学

随分前、中国のある都市に語学留学したことがあります。
半年間だけでしたが、生まれて初めての留学で学んだことは沢山ありました。
私は大学の第二外国語で中国語を取っていたので、基礎はありました。
でも国内で勉強しているだけでは、どうしても上達しにくいのがリスニングです。
勉強している時間以外は、日本語をしゃべったり聞いたりしているからです。
現地に着いて一番印象的なのは、当たり前ですが、周りが全部中国語だということでした。
分かっても分からなくても、中国語の音がバンバン耳に入ってきます。
そのうち慣れてくるのですが、分からない中に知っている単語が聞き取れるようになるのが、面白く感じられました。
学校に行くと、先生は外国人に対しては、ゆっくりと分かり易く話しかけてくれます。
中国人の先生同士で会話している時、話し方が違のです。
それでも先生の言うことが理解できた時は、嬉しく思ったものです。
さて語学学校での授業ですが、これは全部中国語で行います。
初心者には少しきついかもしれませんが、語学上達にはこれが一番いい方法です。
国内にいた時は、ネイティブの先生の中国語や英語での授業を聞くには、相当学習を積んだ人でなければ不可能だろうと思っていましたが、ある程度基礎がある人の場合は、多少分からなくてもレベルを上げた方がよいのです。
留学生の中には欧米の学生も多くいましたが、彼らは大体は自分の力より少し上のクラスに行こうとします。
彼らは漢字は読めなくても、或いは語彙数は少なくても、自分の知っている知識の範囲で沢山しゃべろうとするのです。
こうした特徴は、日本人の学生たちとは違っていました。
また、当然ながら発音は多くの日本人よりも正確でした。
欧米の学生たちと中国語で話しするのは妙な感じでしたが、意思疎通ができたことは貴重な体験でした。
さて私は半年で帰国してしまいましたが、長くいる学生は当然ながらぐんと語学力がついたようです。
留学当初私より中国語が下手だった友人も、すっかり私の上を行ってしまいました。
でもその友人によれば、帰国してからは語学力が落ちたと言っています。
語学習得には、やはり現地にいるのが一番だとつくづく悟りました。